のどの違和感

受診が必要なのどの違和感

長く症状が続く・いったんおさまっても繰り返す場合や、発熱や胸焼けなど他の症状が伴う、飲み込みにくさやのどの違和感で食欲不振になっている場合には、早めに消化器内科を受診して原因を確かめることが重要です。

逆流性食道炎

胃の内容物が逆流し、胃酸や消化酵素などによって食道粘膜が炎症を起こしている状態です。
逆流症状がのどにまで届いてしまうと咽喉頭逆流症となります。また、非びらん性胃食道逆流症は逆流性食道炎の症状があって食道粘膜に炎症がなく、知覚過敏などによって生じていると考えられています。
咽喉頭異常感症も同様に粘膜の炎症がなく、のどの違和感などの症状を起こし、知覚過敏などによって生じているとされています。
逆流は加齢、食事、肥満や猫背などによる腹圧上昇、消化管の機能不全などによって生じ、のどの違和感、胸焼け、みぞおちの痛み、酸っぱいげっぷ(呑酸)、咳などの症状を起こします。

逆流性食道炎について

上気道炎(風邪)・咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎

ウイルスや細菌に感染して生じる炎症です。のどの違和感以外に、発熱、咳、鼻水、頭痛、倦怠感などを生じます。

好酸球性食道炎

アレルギー反応に関与する白血球である好酸球が過剰に集まってしまって生じる食道の炎症です。
逆流性食道炎や風邪などに比べると、発症頻度は低くなっています。成人は飲み込みにくさなどの症状を生じますが、こどもは腹痛などを生じることが多くなっています。

カンジダ性食道炎

真菌というカビによって生じる食道の炎症です。カンジダは皮膚や粘膜の常在菌ですが、免疫が低下した際に異常に増殖してしまうことがあります。

ポリープ・がん

咽頭、喉頭、食道などに生じたポリープやがんによって、のどの違和感やつかえ感などの症状を起こすことがあります。この範囲に重複してできることもあります。

アレルギー

食品、薬剤、ハウスダストなどのアレルギー症状としてのどや食道の粘膜が腫れ、それによってのどの違和感やつかえ感などを生じることがあります。