胃もたれ（胃が重い）を引き起こす疾患 | 大田区の内視鏡クリニック3選

胃もたれとは
胃もたれの主な症状
胃もたれの原因
胃もたれの症状を起こす疾患
胃もたれの検査
治療
胃もたれと市販薬
胃もたれの再発予防
苦痛なく内視鏡検査を受けるためのポイント11

胃もたれとは

胃がもたれる、胃が重いといった症状は、消化が悪くなって胃に長く食べものが残っていると感じる不快な症状です。脂っこいものを食べた後など日常的にも起こりやすい症状ですが、胃がんなど深刻な疾患によって生じることもあります。特に、胃がんは進行しても軽い症状しか現れないことがよくありますので注意が必要です。

胃もたれの主な症状

胃に食べものが長期間残っている感じ
胃が重い
みぞおちが苦しい
つかえ感
膨満感
げっぷが出る・出そうで出ない

など

受診が必要な胃もたれ

食べ過ぎ、飲み過ぎなどの原因に心当たりがない
消化のいいものを食べていてももたれる
最近になって胃もたれが生じるようになった
市販薬を飲めば改善するが、繰り返す
食欲不振や体重減少を伴う

疾患がなく胃もたれが繰り返されている場合も、粘膜への負担が増えている状態ですので、それが続くと炎症や潰瘍などの疾患を発症するリスクが上昇します。食事やアルコール摂取などに気を付けても十分に改善しない場合は受診をお勧めします。

胃もたれの原因

病気以外では、暴飲暴食、脂肪や香辛料の過剰摂取、就寝直前の食事など不規則な時間にとる食事、偏食といった食生活の乱れは胃もたれの原因になります。
また、ストレスは自律神経のバランスを崩し、消化管の機能のコントロールにも乱れが生じて胃もたれなどの症状を起こしやすくします。また、加齢によって消化機能も低下しますので、その影響で胃もたれが起こりやすくなる傾向があります。

胃もたれの症状を起こす疾患

慢性胃炎

胃炎によって消化機能が低下して胃もたれを起こしやすくなります。

ピロリ菌感染

ピロリ菌に感染していると慢性胃炎を起こして胃もたれなどの症状を起こすことがあります。除菌治療に成功すると炎症の再発率が大幅に下がり、胃もたれなどの症状も起こりにくくなります。

ピロリ菌について

機能性ディスペプシア

炎症や潰瘍などの病変はありませんが、食事や機能不全、知覚過敏などによって胃もたれや早期満腹感(少量ですぐ満腹になってしまう)といった症状を起こします。

機能性ディスペプシアについて

胃下垂

胃の拡張・収縮機能不全、蠕動運動低下などによって、胃が通常よりも下がってしまっている状態で、胃もたれや膨満感などを起こします。

胃がん

早期の症状に乏しく、進行してもはっきりとした症状をなかなか起こさないことが多いのですが、胃もたれは比較的早く現れやすい症状です。胃もたれが続く場合は消化器内科を早めに受診しましょう。

胃がんについて

胃もたれの検査

胃がんや食道がんではないことを確認することが重要です。
胃カメラ検査は、微細な胃がんや食道がんの早期発見と確定診断が可能な唯一の検査です。
また、それ以外の幅広い病気の確定診断が可能であり、病変の状態や範囲を正確に把握できますので、より適切な治療が可能になります。また、ピロリ菌感染の有無を確かめることもできます。

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治療

原因疾患や状態に合わせた治療を行います。慢性胃炎や胃潰瘍の場合は、胃酸分泌抑制薬や粘膜保護薬などを中心に処方します。ピロリ菌感染陽性の場合には、治療によって粘膜の状態が改善してから除菌治療を行います。

胃もたれと市販薬

胃もたれは市販薬でも軽減できますが、胃がんなどによる胃もたれの場合も市販薬で一時的な軽減が可能なことから発見が遅れてしまうことがあります。
市販薬を服用して一時的に解消しても、繰り返し起こる場合には早めに胃カメラ検査を受けることが重要です。
胃がんは早期に発見できれば心身への負担が少ない治療で完治が望めますが、現在でも進行してから発見されるケースが多く、がんによる死亡原因としても胃がんは上位にあります。
胃もたれを日常的な症状と自己判断せず、繰り返す場合には早めに消化器内科を受診してください。

胃もたれの再発予防

食生活を見直して、腹八分目を心がけ、脂肪や香辛料の過剰摂取は控えましょう。よく噛んでゆっくり食べ、3食を規則正しい時間にとり、夕食は就寝2時間前までにすませてください。
軽い運動を習慣化することも、代謝や血行の改善に加え、消化器の機能を改善するために役立ちます。少し早足の散歩、できるだけ階段を使うなど、日常に取り入れやすい運動からはじめましょう。
また、ストレッチも有効です。趣味やスポーツなど熱中できる時間をつくる、毎日バスタブに浸かってリラックスするなどでストレスを解消し、十分な休息や睡眠を心がけてください。早起きして朝日を浴びると体内時計がリセットされて自律神経のバランスが整いやすくなります。
ピロリ菌感染陽性の場合には、除菌治療をお勧めします。
除菌に成功することで粘膜の炎症や解消の再発率が大幅に下がり、多くの胃不快症状解消に大きく役立ちます。